アジア市場の第1四半期の販売状況が鈍化

アジア市場の第1四半期の販売状況は緩やかで、LVMHグループは中国市場の将来の発展の重点は主に品質にあると信じている。LVMHグループの今年3カ月間の収益額成長率は2012年第4四半期の12%から5.5%に下落し、先週火曜日の株価は1株当たり165.25ドルと3.8%下落した。グループのチーフ・ファイナンス・ディレクターであるJean-Jackes Guiony氏は、中国市場の店舗数を減らし、高価でぜいたくな商品に重点を置くと発表した。

多くのアナリストはLVMHグループの第1四半期のパフォーマンスに非常に不満を示し、売上高の伸び率は市場予想の5%を下回った3%にとどまった。Guionyによると、売上成長率の下落の大きな原因はアジア諸国の需要量の低下にあるが、Celine、Fendi、Givenchy、Kenzoなどのブランドの第1四半期の売上高はほぼ横ばいで、あまり成長の動きはないという。

中国市場の影響要因は主に政治面から来ており、指導部のモデルチェンジに伴い、反腐敗への打撃が強化されたことや、人民元の対ユーロ為替レートの上昇などの原因により、Louis Vuittonの中国市場での一部の商品の販売価格はフランスより50%も高かった。Guiony氏はこれに伴い、現在の販売状況は理想的ではないが、長期的な市場動向を非常によく見ており、グループは製品の品質に重点を置き、商品価格の面で相応の調整を行い、中国市場の発展動向に適応することを強調した。