W杯でナイキの業績が予想を上回る

2014ブラジルW杯関連のマーケティング支出の急増を受け、世界最大のスポーツ用品メーカーであるナイキグループは市場予想を上回る業績を上げた。5月31日現在、当会計年度第4四半期のナイキグループの純利益は年5.4%増の6.98億ドルとなり、アナリストの予想を0.75ドル上回った。前年同期の純利益と1株当たり利益はそれぞれ6.62億ドルと0.73ドルだった。

W杯がナイキを牽引第4四半期の業績は予想を上回る

NikeブランドのTreveor Edwards社長は財報後のアナリスト会議で、主要ライバルであるアディダスグループの「ホームグラウンド」であるヨーロッパで好成績を収め、すでに「西欧10大主要都市の第1ブランド」となっていることを強調した。Euromonitorのデータによると、ナイキの2013年の西欧スポーツ用品市場占有率はすでに12%に上昇した。一方、アディダスは2012年の13.2%から12.6%に下落し、双方の差はさらに狭まった。アナリストはナイキの新製品がトレンドに合っていると称賛しており、市場の需要は大きい。

新興市場と中・東欧地域の収入はそれぞれ12%と25%上昇し、3億7000万ドルと10億8000万ドルに達した。日本の収入は2億2600万ドルで、前年同期とほぼ横ばいだった。サッカー用品のほか、ランニングに服を着せる婦人服はいずれも第4四半期の業績の主な推進力である。